こんにちは、ゆきひろです。
昔、動画撮影の仕事を、素人の人と一緒にしたことがあるのですが、のちの編集のことを全然考えないで撮影していて、大変な目にあったことがあります。特にその方を恨んでいるとか、そういう話ではなく、その時はじめて「ああ、初心者の人ってこういうことが分からないんだなー」と感じたのです。
それを自分なりに5つの基本にまとめたのでご紹介します。

1.手ブレを抑える。

編集作業時に手ブレがひどい素材を見ると、見る気がなくなるくらい辛いものです。例え自分で編集する素材だとしても、後々に後悔することになるので、なるべく手ブレは抑えましょう。
こちらの記事が良かったので、ご参考ください。

iphone写真術。ポイントは「三脚になる」

お金に余裕があればスタビライザーも有効です。下記はスタビライザーやドローンで有名なDJIのページです。
http://camera-stabilizershop.com/

2.使いどころを意識して撮影する

よく「ずっと長回ししていれば、全部撮れているから編集でなんとかなるだろう」といい加減に考えてしまって、後でみたら何を撮っていたのかわからない、という映像があります。長回しするなとはいいませんが、編集の使いどころを意識して撮影するだけで、良い絵が撮れます。もし長回ししたい場合は、映画のシーンのように、被写体の動きや感情に沿うようなカメラワークを狙ってみてください。一つの長回し映像で一つのストーリーを作るイメージです。このオススメ練習法が、LIVE配信だったりします。

映画でよく見るシーンの撮影方法!カメラワーク14連発!

3.音も収録していることを忘れない。

動画の撮影は、「絵を撮ること」だと思う人がほとんどだと思いますが、同時に「音」も収録しているのです。
例えiphoneでも被写体に近づけば、狙った音を撮ることができます。もし、お金に余裕があるなら、専用のマイクを使用することをオススメします。
ドキュメンタリードラマなどを見るとわかると思いますが、絵はほとんど撮れてない場面でも音だけ聞こえるシーンがあったりするように、音だけでも素材になるということです。ラジオはその典型ですよね。音だけのメディアですから。
音を意識する部分としては、その場の「環境音」「登場人物の音声」「印象的な音」の3つを狙っていくと良いです。編集段階で様々な使い方ができます。

ちなみに自分の使っているカメラマイクはこちら。街中でも的確に声を捉えてくれます。
【国内正規品】SHURE カメラマウント ショットガン マイクロフォン VP83

こちらはiphone用です。使用したことはありませんが、調べた中では良さげでした。RODEのマイクなので信用できると思います。
【国内正規品】RODE ロード VideoMic Me スマートフォン用小型・軽量指向性マイク VIDEOMICME

こちらはハンディレコーダーです。環境音やライブ音、インタビューなどにも使えるので、重宝します。
ZOOM ズーム リニアPCM/ICハンディレコーダー マットブラック H1/MB

 

4.動いてアングルを探す。

撮影者の中には、その場に立ったまま自分の撮りやすい位置から撮影している人が多いです。アングルや光の入ってくる方向を変えると、画を演出していくことが可能です。ぜひどんどん動いて画を狙っていきましょう。外での撮影では順光(太陽を背にして撮影)より逆光や反逆光で撮影したほうが、画にコントラストが出て、印象的な画になりやすいです。ローアングルやハイアングルなど普段見る事がないアングルは新鮮に映ったりします。
三脚を設置する時も、まずアングルを決めてから設置しないと何度も調整することになりますので、注意しましょう。

こちら構図などの参考にどうぞ。
カメラ初心者にオススメな12の構図でデジタル一眼レフで撮影した写真を魅力的に見せよう

 

5.動画だということを忘れずに。

一般に「写真を撮る」という行為は、日常的に行なわれるので、素人でも良い写真を撮る人が結構います。
でも動画となると、撮影している人は少ないので、どう撮るのが良いのか分からない人が多いです。
写真と動画の大きな違いは、「動いている」ということです。ぜひ動きに注目して撮影してみてください。例え対象物が静止していても、カメラワークを加えることで奥行き感のある画をつくることが可能です。

下の動画は黒沢明監督の「動き」についてのレビュー動画です。とても参考になるのでぜひみてください。
Akira Kurosawa – Composing Movement

まとめ
最後に一番の上達方法をお教えします。それは「撮影すること」です。上記の5つを意識して、色々と撮影してください。フィルムの高価なカメラを使う方以外は、何度でも撮影をトライできるはずです。ぜひトライして失敗して学びを深めてください。自分も日々勉強したり、実験したりしております。
一緒に撮影を楽しみましょう!