今世の中では、いいねの数やフォロワー数などが人気や信頼のバロメーターとして使われています。

この数は、自分の仕事をもっと広げて行きたい方々には、特に気になる数ではないでしょうか?

マーケティングでも、まずリスト獲得が大事だと言われ、リストをたくさん持っている人が有利になると言われます。

確かに、フォロワーが10万人いたり、見込み客のメールアドレスを1万人分持っていたりすれば、
ビジネスを有利に進めていくことができるでしょう。

しかし、それだけがビジネスを有利に進められるわけではないことも知って欲しいと思い、今回文章を書こうと思いました。

結論から話すと、1つの大きな絆に、10万のフォロワーは負けるということです。

例えば、いつも何かと話題の安倍首相。今も文書改ざん問題で大変騒がれていますが、安倍さんのTwitterのフォロワーは80万人おります。

日本の政治のトップとして見たら、このフォロワー数は少ないと思いますが、一般的に見たらかなり多い数だと思います。

ではこの80万人のフォロワーのうち、安倍首相と本当に絆を結んでいる人たちどのくらいいるでしょうか?

答えは、ハッキリとはわかりません。

しかし、80万人全てが、安倍首相の本当の気持ちを知って、繋がっているわけではないことは、誰が考えてもわかるでしょう。

このことから考えても、フォロワー数が信頼やつながりをきちんと示す数でないことは明らかです。

逆に、フォロワーが10人しかいなくても、その10人の頭の中に、常に自分の存在が大きく占めていたらどうでしょう。

その信頼の「質」が、80万人のフォロワー「数」を上回る場合もあるのです。

マーケティングの大事な指標に「LTV」というものがあります。
これは、ライフタイムバリューの略で、顧客が生涯に渡って、どれだけ価値を提供してくれるかをみる指標です。

100人が1万円の商品を買ったら、年間の売り上げが100万円になりますが、その後誰もリピートしなかったら、
その100人のLTVは100万円です。

逆に、5人の人が30年間毎年1万円の商品を買ってくれたら、150万円になります。この場合、LTVは150万円です。

今はまだ、関係性の「質」を表すバロメーターが、ハッキリ見える化しておりませんが、ここ数年で整備が進むと思います。
その時に、「数」を追ってきた人と、「質」を大事にしてきた人で、違いがハッキリと出てくるでしょう。

仏教に「十劫の弥陀」という言葉があります。
「劫」とは数に表すと、43億2000万年とのことで、「十劫の弥陀」とは阿弥陀仏が修行して成仏してから今に至る時間のことを言った言葉です。

つまり、阿弥陀様が仏になって、432億年経っているということなのですが、物理的におかしいですよね。

地球が誕生してから50億年、ビックバンは140億年前と言われていますから、ビックバン前から仏の修行をしていたことになってしまう。

なぜそのような単位なのかというと、実はこの「劫」という概念は、人の精神の質量を表したものなのです。

阿弥陀仏は400億年分くらいの精神的な修行をしたということです。

ドラゴンボールでいうなら、「精神と時の部屋」が好例です。
あれは実際に精神世界では成立する話で、1日で1年分くらいの精神的な修行が実は可能なのです。

チベット仏教のトップであるダライ・ラマ14世も、近年は科学と宗教の融合を進めており、大きな流れとして、
見えない世界を見える化していく段階に入ってくると思われます。

数に惑わされず、その本質をみると案外近道が見つかるかもしれません。