自分らしくってよく言いますが、自分らしさって何でしょうか?
僕も、若い頃は、自分探しのために海外放浪までして、自分というものを見つめ直した時期もありました。
でも、3年近く海外を旅してわかったことは、「人間どこでもなんとかなる」といったことでした。
海外から帰ってきてからは、「日本のようなぬるい環境だったら、何をやっても生きていける」と勇気を持ってチャレンジするスピリッツを持つことはできるようになりましたが、以前として、自分らしさについては曖昧なままでした。
しかし最近やっと、35歳にもなってやっと、「自分らしさ」という定義に決着をつけることができるようになりました。
その定義とは「自分とは、今までの自分が創ってきた総体である」ということ。
つまり、今までやってきたこと、考えてきたこと、感じてきたこと、あらゆる活動の総体が自分であるという考えです。
この考えは、「今までの全てが、自分を創っている全てである」というわけですから当たり前のことだと思います。
でも、ではどれだけの人が、今までの行動や発言を自分らしいと感じられるでしょうか?
もしも、今までの過去の自分を思い返して、自分らしい人生を歩んでると感じられるのであれば、良いでしょう。でももし、自分の人生に後悔していたり、遠回りしているような気になったり、言い訳ばかり言ってしまうのであれば、どこかで、自分を見失ってしまっている可能性が高いです。
僕自身、自分を見失っていることに最近気づいたわけですから、案外見失っている人は多いのではないかと思っています。
ちなみに自分を見失った大きな要因は、「東京」という場所にありました。茨城の田舎から出てきた18歳の若造だった僕は、東京の人の目を意識しすぎてしまい、田舎出身ということが恥ずかしく、方言を一生懸命直したりしていた記憶があります。
高価な服を買ったりして、見た目ばかり気にしていくうちに、本当の自分の気持ちにも嘘をついていくようになったのかなと思っています。
こんな風に書くと、よくあるような話に聞こえますが、いざ自分のこととなると、盲目になりやすく、気づかないうちに素直な自分でいられなかったりするのです。
ではどうやって気づいたかということですが、メディアを運営することで気付けたのです。
自分の発言が自分をつくる
メディア運営をするようになると、常にネタを探す思考が身についてきます。そうすると自然と勉強をするようになるのですが、人に価値を提供するために深くいろいろなことを学び、発信できるように咀嚼します。
そうすると、「勉強している自分」「努力する自分」が過去の自分として、大きな位置を占めるようになってきます。
なにしろ毎日勉強してはアウトプットを繰り返すわけですから、自然とそういった自分を意識するようになってきます。しかもブログやYoutubeといった公共の場所で発信するので、周りからの目も感じます。そんな中で、運営を続けると、自分のやっていることを肯定するようになってきます。自分の発言が自分を作っていくのです。その時に、自然と素直な自分が出てくるのに気づけました。
勉強して、努力を続けていき、更に発信をすることで、自分を磨いていくことができるようになりました。
自分らしさは自分でつくる
メディア運営をはじめると、否応なく、自分のキャラクターというものが浮き彫りになってきます。
ウソの自分で運営すれば、ウソのキャラクターの出来上がりです。
僕は、自分に素直に、とにかく素直に発信をしています。そして常に学んでいきたい。どんな人にでも尊敬できる部分があり、人の良いところは、プライドなど持たずに教えを請いていきたいです。そうすることで、もっともっと自分らしく生きられると考えています。
メディアを通じて、自分らしさを作っていく。オリジナルを磨いていく。これからの時代は個人ブランディングの時代だと言われていますが、それはナルシズムとは違います。自分がここにあるということを証明するものです。家具職人や絵画作家、映画監督などが、作品に自分の名前を入れるのと同じ行為です。
自分の存在を証明し、生き方を表現するだけで生きていける時代なのです。
人は本来的に愛によって成り立っており、本来的に支え合って生きていく存在です。現代のインターネットテクノロジーと、人間が本来持つ、人に貢献したいと願う「愛の力」を融合すれば、人はそれだけで結ばれていきます。知識や思想のシェアリングの時代です。これからの動画メディアは、まさに現代の魔法なのです。
映像メディア制作塾では、そんな現代の魔法の使い方を教えています。皆で成長していきましょう。