「マトリックス」という映画を観たことがある人は、多いと思います。
これは主人公ネオ(キアヌリーブス)が、リアリティのある仮想空間に生きてることに気付き、そこから抜け出し、救世主として、世界を救うというお話なのですが、この映画のラストの一言がとても印象的です。
主人公のネオが仮想空間の中で、エージェントスミスという敵に襲われ、窮地に見舞われるのですが、ネオの仲間のトリニティーが言うのです、「彼は信じはじめている」と。
主人公ネオは、仲間から救世主と言われていて、最初は信じられません。でも次第に自分が救世主だと信じはじめることで、既成の概念を飛び越えて、絶対不可能と思われていたことを可能にしていくのです。
また、昔鉄拳チンミというマンガがありました。
その一コマで、ノミを小さい箱に入れておくと、その箱の大きさまでしか飛び上がれないノミになってしまうというお話でした。ノミというのは、本来何メートルも高く飛ぶことのできる虫ですが、環境が変わると高く飛べなくなってしまうのです。
この二つのエピソードで伝えたいことは、自分の価値を決めるのは、誰なのか?ということです。
自分の価値を小さな箱に押し込んでしまうと、ノミのように飛び方を忘れてしまって、自分の力を信じられなくなるのではないでしょうか?
もしも、ネオが「オレは救世主なんかじゃない」「自分はなにもできない」と諦めてしまって何も行動しなかったら、自分の潜在的に隠されていた力に気づくこともなかったと思います。
自分には何もない、自分は大した人間ではないと、昔の自分も思っていました。
自分自身もそうですが、自分が使っている物も、価値を低くみてしまい、例えばカメラ一つにしても、もっと良いカメラがないと良いものが作れないとか、自分の持っているカメラはここがダメ、あそこが良くないとか、マイナスなイメージばかり先に立ち、自分や自分の所有しているものまで、価値を低くしてしまっていました。自分の価値を低く決めてしまうと、成功する自分を受け入れる入れ物ができていない状態なので、あともう少し頑張ればうまくいくはずなのに、途中で気力がなくなってしまうのです。
自分を定義し、自分の価値を決めるのは自分しかいないのです。誰でも最初から成功した人などいませんし、自分の価値を、信じてあげられるのは、自分だけです。
◎自分を信じられるようになるには
自分を信じられるようになるには、小さなことでもいいので、成功体験を持つことです。動画を一本撮ってみることも良いですし、小さなイベントでも良いので、達成させてみる。そうすると、2回目にやるときは、1回目よりもずいぶんと楽にできることがわかります。
最初はハードルが高かったことが、楽にできるようになると、自信につながっていきます。そして、失敗を恐れないことです。僕も最初に動画発信したときは、10回くらい撮り直しました。最初はなんでも失敗します。僕は何をやってもうまくいかなくて、自分は不器用なんだと定義していた時期もありました。でも今は、「新しいトライをしているのだから、失敗は当たり前。次はもっとうまくやる。」とポジティブに捉えられるようになりました。
僕の記事を見てくださっている方は、きっと誰かのために頑張りたいという気持ちが強い方だと思います。そう思えること自体すごいことだと思いますし、ポテンシャルがすでにめちゃくちゃあると思うのです。そんな人が自分にもっと自信をつけて可能性の限界を超えるマインドを身につけたら、無限大のパワーを手に入れられます。
自分を信じて頑張っている人は、それだけで周りが応援してくれます。良いことがどんどん起こるようになります。自分の価値感を周りの人に伝えるだけで、たくさんの味方が現れます。自分を信じられるようになると、たくさんの人に希望を与えることもできます。
最後に、マトリックスからもう一つ大事なことを言い忘れていました。
ネオが自分のことを信じられるきっかけは、恋人であるトリニティーの愛から生まれたのです。愛の力が人の可能性を無限のものにしてくれる。そういったメッセージがこの映画には込められていると思っています。
自分を信じることは、自分を愛すること。自分を大事にすることです。ぜひ愛の力を借りて、自分の道を開いていってほしいです。